料理について思う事


先日のオッソブーコ・アッラ・ミラネーゼ

無事に完成です。

とりあえず、提供できるレベルにはもちろん仕上げますが、色々な事を再確認する料理だと思いました。

伝統的な郷土料理を初めて作る時に
何も知らない頃は、レシピを調べて、レシピ通り作って…

経験を積んできたら、自分なりの知識や解釈を加えたりして…

それが自分らしい料理と思ったりしたり

煮込み加減、焼き方、切り方、煮込む液体の選定。

今回はあえて、自分の解釈を極力排除して、本来のやり方を大切にしてみました。

本来のレシピを大切にして取り組んだ先に、自分にしか出来ない事って何だろうって考えました。

正解は無いことですが、そこには自分から食べ手への想いや、今、日々感じている事を料理に込める事かもしれません。

食…というよりも、食事に対する考えは目まぐるしく変わっていっています。

歴史的に言えば、フランス料理が、素材の悪しをカバーする為にソースの文化が発展し、様々なソースが展開されました。

素材の保存技術の向上とともに、素材を引き立てる技法やソースに着目して。

イタリア料理は地産地消なので、素材そのものを食べる文化。

貧しい国なので、正味部員でなく、破棄されるものを隅々まで食べたり。

上げればきりがないぐらい、食事は生活と結び付いてると思います。

冒頭に述べた通り、今回はあえてクラシックなスタイルで、自分の経験を極力排除した調理です。

クラシックな料理は貧しさから、日々を乗り切る知恵から生まれた料理。

オッソブーコはテーブルで、シェアしながら、ワインを片手に今日の出来事を話す。

「食卓」があるからこそ成立する料理のように感じました。

きっと消えてしまうかもしれない料理ですが、消したくない料理。

余計な自分の要素は奥に隠して、

そんな考えで仕上げる。

それが伝統のレシピでクラシックな料理に取り組む。自分らしさの表現でありたいと思います。

ANTICA OSTERIA DAL SPELLOの

(アンティカ オステリア ダルスペッロ)

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なお、政府から発令されました”緊急事態宣言”に伴い営業時間を変更させていただきます。

ディナータイムは、20時までと

短いお時間ではありますが内容の濃いお料理、

サービスをご用意してお待ちしております。

また、お食事の際のマスクの用も

お願いしておりますのでお手数をおかけしますが

よろしくお願いお願い致します。