先日のオッソブーコ・アッラ・ミラネーゼ
無事に完成です。
とりあえず、提供できるレベルにはもちろん仕上げますが、色々な事を再確認する料理だと思いました。
伝統的な郷土料理を初めて作る時に
何も知らない頃は、レシピを調べて、レシピ通り作って…
経験を積んできたら、自分なりの知識や解釈を加えたりして…
それが自分らしい料理と思ったりしたり
煮込み加減、焼き方、切り方、煮込む液体の選定。
今回はあえて、自分の解釈を極力排除して、本来のやり方を大切にしてみました。
本来のレシピを大切にして取り組んだ先に、自分にしか出来ない事って何だろうって考えました。
正解は無いことですが、そこには自分から食べ手への想いや、今、日々感じている事を料理に込める事かもしれません。
食…というよりも、食事に対する考えは目まぐるしく変わっていっています。
歴史的に言えば、フランス料理が、素材の悪しをカバーする為にソースの文化が発展し、様々なソースが展開されました。
素材の保存技術の向上とともに、素材を引き立てる技法やソースに着目して。
イタリア料理は地産地消なので、素材そのものを食べる文化。
貧しい国なので、正味部員でなく、破棄されるものを隅々まで食べたり。
上げればきりがないぐらい、食事は生活と結び付いてると思います。
冒頭に述べた通り、今回はあえてクラシックなスタイルで、自分の経験を極力排除した調理です。
クラシックな料理は貧しさから、日々を乗り切る知恵から生まれた料理。
オッソブーコはテーブルで、シェアしながら、ワインを片手に今日の出来事を話す。
「食卓」があるからこそ成立する料理のように感じました。
きっと消えてしまうかもしれない料理ですが、消したくない料理。
余計な自分の要素は奥に隠して、
そんな考えで仕上げる。
それが伝統のレシピでクラシックな料理に取り組む。自分らしさの表現でありたいと思います。
ANTICA OSTERIA DAL SPELLOの
(アンティカ オステリア ダルスペッロ)
◆address
〒542-0076
大阪府大阪市中央区難波4-7-5光栄ビル1階3号室
◆access
大阪メトロ各線「なんば駅」から徒歩約3分
近鉄難波線・阪神なんば線「大阪難波駅」から徒歩約1分
◆tell
06-6636-2323
なお、政府から発令されました”緊急事態宣言”に伴い営業時間を変更させていただきます。
ディナータイムは、20時までと
短いお時間ではありますが内容の濃いお料理、
サービスをご用意してお待ちしております。
また、お食事の際のマスクの用も
お願いしておりますのでお手数をおかけしますが
よろしくお願いお願い致します。